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風の哀愁ひとりたび

くもり空ある日 風の子が家出した。

いつか通り過ぎたあの街に 辿り着いたんだ。


冷たい風が吹いた。 立ち並ぶビルの隙間

路地裏の奥 泣いていた 風の子


ねぇ〜 どうしたの? ちぢこまって。 しずくが落ちてく

こんなに冷たくなって

小さなからだ 震わせ涙流し

気付いてよ と叫ぶ 心の中で

見えないものこそ すきとおり 美しいの。 風の子


聞かせてよ 唸る声色を

吹き飛ばされず 信じてそこに居てよ?

強くはない。弱いものほど 脆くて不確かで はかなく 美しい


小さなからだ 震わせ涙流し

気付いてよ と叫ぶ 心の中で

見えないものこそ すきとおり 美しいの。 風の子


聞かせて 唸る声色を

気付いてよと 叫ぶ心の奥で

見えないものこそ すきとおり 美しいの

風の子


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